つなろっく

イロトリドリな毎日

大学生に求められる力~地元発信のグローバル化を目指して

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おすっ!つな(@tu_na_69)です(*´ω`)

今週は入学式でした。これからさらなる勉学に励むにあたり、私たち大学生にいま求められている力、目指すべき姿について少し考えてみました。

求められる大学生のグローバル力

大学のパンフレットやインターネットのサイトには必ず、学長のあいさつというページがあります。私はよくそこを読みます。

どこの大学も似たようなおはなしですが、だからこそ個性がある文章は目につき、他とは違う大学の印象や目指す大学生の姿勢がみえる気がします。

どの大学の学長のあいさつの中にも登場するのが「グローバル」という言葉です。

 

大学入学式の学長あいさつにも、何度も「グローバル」「グローバル化」というキーワードが出てきました。学長が英語であいさつされた部分もあり驚きましたが、大学生になったという実感がわきました。

思い返せば、高校や中学校の校長先生の式辞にも「グローバル」という言葉はよく出てきました。「グローバル人材の育成」は文部科学省も推進している教育事業。「グローバルな環境で活躍できる人材」は、いまわたしたちに求められている力のひとつのようです。

グローバルな力とはなにか 

「グローバル」という言葉をよく耳にしますが、どんな意味なのでしょう。

グローバル【grobal】

世界全体にわたるさま。世界的な。世界規模の。

(広辞苑より)

 

「グローバル化人材」とは、「広い視野を持って世界で活躍できる人材」という意味のようです。では、世界(海外)で活躍するために必要な力にはどんなものがあるのでしょうか。

・高い英語力

・優れたコミュニケーション能力

・世界への関心力

・積極的な行動力

・文化や歴史を理解する幅広い教養

・世界と闘えるだけの深い専門知識

 こうした力を大学生活で身に付けて欲しいということなんですね。

 この「世界で活躍できる人材」を育てる、という点に私は少し疑問を感じています。

世界と戦う人材

次の資料は、文部科学省「グローバル人材の育成について」より引用しています。

世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間。

引用:「産学官によるグローバル人材育成のための戦略」(産学連携によるグローバル人材育成推進会議,2011年4月)

 

近年、日本の市場があまり元気がないこともあり、海外市場に視野を広げた経営をしている企業が増えているそうです。海外に進出するということは、ライバルが"世界"になるということです。

お笑いコンビ「ピース」の綾部さんがコメディアンを目指して、2017年アメリカに旅立っていきました。アメリカでコメディアンを目指すということは、世界中から同じ目標を持って集まる何万人というコメディアンたちがライバルになるわけです。そこで活躍していこうというのは、ものすごい挑戦だと思います。

世界のコメディに挑戦する綾部さんの姿は、よく言われるような「グローバル化人材」と重なります。綾部さんの目指すコメディアンの姿は、日本で見せていた「お笑い」とは違った、「世界」基準に合わせたコメディだと思うのです。そのために必要な英語力やコミュニケーション能力、教養を身に付け、そこに綾部さん独特のお笑いセンスを売り込んでいく。

「グローバル人材」とは「世界と戦える人材」と言い換えることができます。世界と戦える人材、世界をリードするような人材も、もちろん必要だと思います。でも、みんなで世界を目指す必要はないとも思うのです。

「働く」ことが「戦う」とか「リードする」という発想が、自分の目指しているものと少し違うからかもしれません。

 

ではわたしが目指すべきグローバル化とはなんだろう、と考えてみました。

地元発信というグローバル力

わたしは大学を選ぶときに、とても迷いました。

新しい場所に行ってみたい!広い視野を育てたい!という気持ちが強く、県外大学を志望していました。しかし志望校を選ぶ段階になり、立ち止まってしまいました。選択肢がありすぎて「自分がやりたいこと」「自分が行きたいところ」を決められず、迷ってしまったのです。その時に気づいたのは、自分が外の世界ばかりに目を向けていて、いまいる場所のすばらしさを見落としていたということでした。

わたしたちが新しい世界、広い世界に求めるものは「ここにはないもの」です。しかし、足元(地元)をながめた時にわたしが見つけたのは、「ここに足りないものなどない!」という答えでした。

新しい世界にないものを求めるのではなく、いまここにあるものを育てること。みんなが「新しく広い世界」に目を向けているのだとしたら、みんなに見えていない足元=地元を育てる力こそが、むしろこれから求められると思うのです。

地元を世界に向けて発信していくことが、わたしの目指す「グローバル化」です。

「足りないもの」にとらわれすぎて、「自分が持っているもの」を見逃すことのないように、じっくりといいものを育てていきたいと思います。

まとめ

世界と戦う力を意識するグローバル化に乗り切れないわたしですが、目指したいのは北野武さんや草間弥生さんようなグローバル化です。彼らは「世界からの評価」を意識して活動をしてきたわけではないと思うのです。自分の信じる活動を続けているうちに、それがいいものだからこそ自然と世界から評価されています。つまり、伝えるべき価値観が絶対的に先にあり、英語力やコミュニケーション能力は、不可欠なものではなくそれを伝えるための手段として必要であるということに気づきます。

 

グローバル化人材となるべく必要な「手段」は大学で学ぶことができます。グローバル化のために不可欠な「揺るがない自分の価値観」は学ぶものではなく、経験から身に付けるものだと思います。

引用した「産学官によるグローバル人材育成のための戦略」に価値観につながるキーワードが出てきます。

「日本人としてのアイデンティティ」

「新しい価値を創造する能力」

「次世代までも視野に入れた社会貢献の意識」

日ごろ、こうしたことを意識している人は少ないと思うのですが←もちろん私もそんなことあんまり考えていません( ̄▽ ̄)

大学での4年間で、たくさんの人に出会い、はなし、たくさんの挑戦や失敗をし経験を積んで、揺るぎない自分の価値観を育てていきたいと思います。

*おまけ*

綾部さんのインスタグラムで、最近の綾部さんの様子を知ることができますよ。グローバルなお笑いを目指し、今後の活躍を応援しています(^o^)丿

@yujiayabe