なぜファールをしてはいけないのか?ルールを守ることの意味を問う
おすっ!つな(@tu_na_69)です(・´з`・)
日大アメフト部の悪質なタックルが問題となっていますね。
これまでスポーツを続けてきた大学生プレイヤーであれば、悪質なファールがどんなに危険で名誉を損なうものであるかわかっていると思うのですが、今回のような大きな問題になる前に、なぜファールを止めることができなかったのでしょうか。
日大アメフト部によるファール問題
5月6日に行われた日大フェニックスと関西学院ファイターズの定期戦があり、そこで日大の選手による悪質なファールプレイがあったと問題になっています。
アメフトのルールでは、パス投げた直後の無防備な選手に対してのタックルが禁止されています。
わたしもこの場面を映像で見ましたが、ボールを手放した直後にふっと気を緩めている状態の選手に背後からかなりの強さでタックルしているように見えます。歩道を歩いているときに、突然車が突っ込んできたような衝撃があったのではないでしょうか。
アメフトに関しては素人ですが、相手に大きなケガを負わせている点からもスポーツ選手としてアンフェアなプレイであると言えます。
スポーツ庁の鈴木大地長官も「レッドカードに値する」と批判しました。
今回の問題に関して「監督の指示だった」とする記事もあり、監督も辞任の意向を表明したようですが、スポーツ指導者が危険なファールプレイを認めたり、「ファールプレイをするように」という指示があったのだとしたら、とても驚きです。
なぜフェアプレイが大切なのか
小学生の時にバスケットボールをはじめたのですが、プレイをするようになり、まず教えられたのが「ファール」についてでした。
スポーツにおけるファールとは、ルール違反に当たる行為のことをさします。
バスケでは、シュートをしようとする人の邪魔をするような行為(手をはたいてしまうなど)や相手を押したり引っぱったりする行為はファールになり、相手ボールや相手にフリースローのチャンスを与えてしまいます。
ハンドボールにも、相手を押すプッシングや手を叩くハッキング、足を引っかけるトリッピングなどのファールがあります。
サッカーでも、ボールではなく足を蹴ってしまうとファールをとられますよね。
こうしたファールをしないようにルールを守ってプレイすることをしつこく言われました。実際、ファールをすると相手に有利になってしまうので、勝ちたければファールをしないほうがいいと自然に身に付いたようにも思います。
スポーツのファールを表す英語の「foul」は、「悪意のある、汚い、不潔な、腐敗した」などの意味をもちます。
アメフトと同じように、すべての選手が同じフィールドで自由にプレイするような競技では、相手選手に対してのファールに細かいルールを決めています。
スポーツは、「フェアプレイの精神のもとに行われるものである」という大前提にのっとっています。
国際オリンピック委員会は、「オリンピック憲章」のなかでスポーツマンシップにおけるフェアプレイの重要性を唱えています。
フェアプレーとは、「(1)運動競技で、正々堂々たるふるまい。(2)公明正大な行為・態度。(広辞苑第六版より)」です。スポーツにはルールがあり、そのルールを守ることでアスリートが互いに競い合い、高めあう。それがスポーツマンシップであり、オリンピズムの一つです。
「多少ルールをおかしても、勝つこと」に意味を与えてしまえば、ルールそのものが意味のないものであることになってしまいます。フェアプレイはスポーツの中で重要なポイントである、というよりも、そもそもフェアプレイの精神がなければスポーツは成り立たないのではないでしょうか。
スポーツというルールの中で勝利する経験を重ねることで、ここで言われるような「正々堂々とした」「公明正大な」強い精神が育つのではないでしょうか。
選手を守るためにもファールをしない!
特に、スピードがあって接触が多いスポーツでは、選手のケガも多くなるため、選手を守るためにもファールをしないことは、とても大切です。
今回、問題となっている日大の悪質なタックルにより、相手の選手は全治3週間のケガを負ったそうです。
スポーツ選手にとって、一番嫌なことは「ケガ」です。
スポーツをしていると故意にではなく、不注意で相手にケガを負わせてしまうことはあります。スポーツをしていれば、どの選手もケガをする可能性と隣り合わせなのは承知の上ですが、ケガをする方もさせる方も、嫌な気持ちになるものです。
だれも徳をしません。
ファールを教えるのは指導者の役割
学生時代にずっとスポーツを続けてきましたが、最初にはじめたスポーツでコーチからしつこく教えられたことで「ルールを守ること」が自然と身に付いたと思います。
チームスポーツでは、監督や指導者は絶対的存在です。
逆らうと試合に出場できないこともあるという点では、選手にとってはルールよりも権力があるといえるかもしれません。特に、スポーツに一生懸命打ち込むような選手はスポーツの世界がすべて!という人も多いです。そこで教えられることが常識と思ってしまいます。
スポーツに限らず「ルールを守ること」は大切です。その大切さを教えるのは、スポーツ選手を育てる指導者の大事な役割だと思います。指導者のみなさま、よろしくお願いします<(_ _)>
高校生から新しいスポーツを始めたい人におすすめの記事です。
実はわたしも全国大会出場経験があります。ちっちゃく言わせてください。